薬とカウンセリングの併用の必要性
心の病気の治療には、体に働きかける方法と心に働きかける方法の2つの異なった方法があります。
体に働きかける方法としては、脳に直接あるいは間接的に作用して心の働きに影響を及ぼすもので、その代表が向精神薬による薬物療法です。
心に働きかける方法としては、言葉や行動を通して心の働きやありかたに影響を及ぼすもので、その代表が精神療法やカウンセリングです。
心の病気には薬でなければ治せない、あるいは薬の方が治りやすい症状(抑うつ症状、強迫症状、パニック発作など)と、薬では治りにくく、カウンセリングのほうが効果があるもの(神経症性障害、性格の問題など)があります。
心の病気の治療ではいつもこの2つの方法が用いられているわけで、カウンセリングを受けているのに、薬を服用するのは普通なのです。
また、自分の症状と受け取る薬の説明書が違う場合があります。
例えば、抗うつ薬でも、抑うつ気分や意欲の減退に対する効果と、動悸、多汗、めまいなどの自律神経症状に対する効果とがあります。
しかし薬の説明書には、主に効く作用しか記入されていない場合があるのです。
また、仮面うつ病のように、みかけはうつ症状があまりなく、頭痛や吐き気のような身体症状が主な症状のうつ病の場合、症状と薬の説明が違う場合があるのです。
薬には複数の作用があり、ある症状をターゲットにその薬のある作用効果を期待して投与されるので、個々の場合では必ずしも一致しない場合があるのです。
うつ病がんばるな!
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